第2学期始業式の校長式辞

2022年9月2日 18時04分

 42日間の長い夏休みが終わりました。

 全国では、夏休み中に交通事故や水の事故などで、子どもの命が失われるという悲しいニュースも耳にしました。1学期の終業式でお願いした通り、日吉中生全員が元気で2学期の始業式を迎えることができたことを大変うれしく思います。皆さん一人一人がよく考え、健康や安全面に気を付けて生活をしてくれたおかげだと思います。本当に安心しました。

 さて、夏季休業中には日吉中生のすばらしい活躍が随所に見られました。部活動では県大会、四国・全国大会等に出場した選手はそれぞれの力を存分に発揮し、活躍してくれました。また、吹奏楽部は県大会で金賞というすばらしい成果を収めてくれました。それ以外にも弁論大会や市の行事等に参加し、すばらしい発表をしてくれた人がたくさんいました。その中で、特に印象に残った場面がありました。このコロナ禍で各大会や行事ができたのは、陰で支えてくれた人がいたからです。ある大会での出来事です。選手は当たり前のように試合をします。そのチームの試合が終わり、ベンチや試合場を後にするときに大会を支えてくれている補助員の生徒たちは、その都度、一生懸命次のチームのために膝をついて丁寧に消毒をしたり、いす等を丁寧に拭いたりしてくれている光景を目にしました。この人たちのおかげで大会ができているんだなと、改めて心の中で感謝の気持ちを伝えました。それに答えるように本校のある部のキャプテンは、チームが退席した後、一人会場に残り、自分たちが座っていた椅子を一つ一つ丁寧に並べて帰っていく姿を見て、心配りができたすばらしい日吉中生だなと思いました。こんな些細な気配りが部活動だけでなく、2学期の学校生活にも生かしていってほしいなと思います。そういう生徒が増えれば、充実した2学期になるのではないでしょうか。

 学校行事の多い2学期。皆さんにお願いしたいことが3つあります。

 1つ目は、感染対策、熱中症対策等に十分に配慮しながら、周りの人に「気配りや心配り」ができ、コロナ禍でも一つ一つの行事や活動において、今、自分ができることを精一杯頑張ってほしいということです。 

 2つ目は、夏休みに引き続き、一人一人が安全面に気を付けて、命を大切にする行動に心掛けること。皆さんは、ここは危険だな、こんなことをしていると事故に遭うのではないかな、と危険を予測する力を持っているはずです。自分で自分の命をしっかりと守って欲しいと思います。

 3つ目は、学校行事や部活動だけに集中するのではなく、学力の向上を目指してほしいと思います。1時間1時間の授業を大切にし、自主学習ノートや家庭学習の時間を充実させてほしいと思います。特に3年生は、終業式の時にもお願いしたように、自分の進むべき道を真剣に考え、進路選択に向けて学習面や生活面の充実を図ってください。

 長い2学期ですが、全校生徒が力を合わせて、勉強や部活動、学校行事に一生懸命に取り組み、日吉中学校を前に進めていってくれることを願って式辞といたします。