式辞

　本校のシンボルでもある校庭のくすのきが、春の陽ざしを浴び、新緑がまぶしく、春の香りが満ち溢れるよき季節となりました。

　本日は、今治市教育委員会　様、ＰＴＡ会長　様をはじめ、多数のご来賓の方々のご臨席を賜り、保護者の皆様と共に、令和５年度　第１１回日吉中学校入学式が盛大に挙行できますことを厚くお礼申し上げます。

　１４２名の新入生のみなさん、入学おめでとうございます。皆さんは今日から伝統ある日吉中学校の一員となりました。不安や戸惑いもある一方、新しく始まる中学校生活への期待とやる気に満ち溢れていることと思います。

　本校の校訓は「実行」です。実行とは、目標を持ち、それに向かってしっかりとした意志で、実際に行動を起こしていくということです。学習、部活動、学校内外での行事などに、一人一人が目標をしっかりと持って、何事にも積極的に取り組み、たくましく学校生活を過ごしてほしいと思います。

　今日から、その目標に向かって、長い道のりが始まります。その道は、決して平たんばかりではありません。しかし、自分の可能性を信じ、あきらめない強い心で努力していってほしいと思います。

　ここ数年、コロナ禍で思うような活動ができなくても、創意工夫と集中力で、日吉中の先輩たちは、「ここぞ」というときに力を発揮してきました。進路に向けて集中して臨む学習への集中力、運動会や文化祭等の学校行事で発揮する団結力、部活動の試合で発揮するチーム力など、すばらしい力を発揮してくれます。特に、部活動では昨年度は、野球部・卓球部・剣道部が県大会で優勝したり、美術部や吹奏楽部が数々のコンクールで入賞したりするなど、その他の部活動も熱心に活動し、まさしく文武両道を目指しています。

　そういう頼もしい先輩たちに囲まれ、君たちは安心して学校生活を送ってください。周りには支えてくださる家族や友人、先輩や先生方、そして見守ってくださる地域の方々がいます。しんどいときや悩んだときは、無理をせず、周りの人に相談をしてください。また、周りに悩んでいる人がいたら、その人の力になってあげてください。困ったときは助け合い、うれしいときは喜びを分かち合う、そんな人と人とのつながりを大切にしてください。それが絆となり、そこから信頼できる仲間となっていくのだと思います。

　先ずは、「いい笑顔」と「気持ちの良いあいさつ」で一日のスタートを切り、皆さん一人一人が「チーム日吉中」の一員として、よりたくましく、より優しく成長していってくれることを心から願っています。

　終わりになりましたが、保護者の皆様、お子様のご入学、誠におめでとうございます。入学式に臨むお子様の姿をご覧になり、さぞ、お喜びのことと思います。本日より大切なお子様をお預かりいたします。３年後、それぞれの夢に向かって大きく羽ばたけるように教職員一同、誠心誠意、取り組んでまいります。そのためには、保護者の皆様、地域の皆様のお力添えが必要です。どうか、日吉中学校に対しまして、深いご理解とご協力を賜りますよう、お願いを申し上げまして、式辞といたします。

　令和５年４月１１日  　

　　今治市立日吉中学校長　　門岡　達也